びいどろ

2003年5月14日
 我は神秘を尊び、夢幻を歓び、そが腐乱したる頽唐の紅を慕ふ。我は、月光のもとにすすり泣く大理石の歎き也。人間の脳髄の色したる毒草の匂ひ深きためいきと、官能の魔睡の中に疲れ歌ふ鶯の哀愁もさることながら、仄かなる角笛の音に逃れる緋のびらうどの手触の棄て難さよ。

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