11月28日の日記

2008年11月28日 笑い
えーと。
 簾の下りた縁先に、湯上りの浴衣で寛いで、アイスクリームか、冷え切った黄西瓜を、磨かれた匙に掬って味わう涼味、その瞬間。

今日の日記

2003年6月25日
しかし、この文章と、お隣の笑顔マークのミスマッチがなんとも言えぬ。苦笑。

カフェエ

2003年6月23日
音楽と灯火と夜の賑わいとの間に、却って言い難い寂寞と憂愁とを味わう。

珈琲

2003年6月22日
コーヒーの味とは、コーヒーによって呼び出される幻想曲の味であって、それを呼び出すためにはやはり適当な伴奏もしくは前奏が必要であるらしい
今後は、意志的軽蔑を通じて、自覚的嫌悪を通じて、さようなものとは完全に縁を断とう。

無題

2003年6月16日
自由と、花と、書物と、そして月があれば、誰とても完全な幸せに浸らずにはおれようか。 ―― ワイルド

梅雨

2003年6月12日
 近年は世界中の調子が不順なせいか、俳諧の季題で味わっていたような季節感が、年ごとに薄れていくのは味気ない。草木には多少遅速はあるとしても己れの花の出番は忘れず、降ったり照ったりの梅雨空の下で、何時もあるべき時に咲くものは咲いている。

断章

2003年6月8日
散歩、読書、熟眠、さらさらと流れる小川のせせらぎ、手綱のままに従う駿馬、贅をつくした食事、明るい葡萄酒の壜、孤独、静けさ。。

紫陽花の季節

2003年6月6日
立葵の花は入梅一ぱい裾から梢へと順々に咲きあがってゆく、梅の実の熟れて落ちるのもこのころなり、紫陽花の蹴鞠にも似た大きい花の枝もたわわに、水浅黄、うす紫、しとどにぬれて七色に染める花の色はあやしく美しい。

白鷺

2003年6月2日
 近くの小川でちょろちょろと流れる水に足を浸していると、餌をあさる白鷺の降り立っているのを見つけた。
 食物のフォルムについて。カマンベールチーズとオリーブ油、山羊、桜桃

 真理のまことの味、固く噛み締めた骨の泉から表れれ出る赤裸々でやわらかな真理の味

ラファエロ的完全 パスカル的不安

葵の涙

2003年5月30日
長い薄明のなかでびろうどの葵の震へてゐるやうに、
やはらかなふらんねるの手ざはりのやうに、
きんぽうげ色の草生から昼の光が消えかかるやうに、
ふわふわと飛んでいくたんぽぽの穂のやうに。
泣いてゐる。

泣いても泣いても涙はつきぬ。

薔薇の巴里

2003年5月28日
巴里!巴里。嗚呼、薔薇の都巴里よ。
巴里!巴里。其の春風にのり贈る
巴里!巴里。汝の甘き芳しき薫り
人の心 夢に酔わす
おお薔薇の花の巴里 ローズ・パリィ〜

モルグ

2003年5月25日
ああ 失われた私たち ふいに失われた私たち!
私たちのなかの神々が速やかに相抱く
生はめぐり 運命がうまれて
私たちの内部で一つの泉が泣いている

半島状

2003年5月21日
合田佐和子のオブジェ展へゆく。白い妖怪の美学。人魚と蛇ばかりの人形の夥しい群。指の先ほどの女体、蛇体の瓶詰め。初対面の彼女は髪の長い可憐な人。作品四点ばかり求める。郁哉からの電話で南画廊へ廻る。

エレガンス

2003年5月19日
エレガンスとは、流行の行き過ぎやコントラスト、そして奇抜さから遠く離れたところに永遠に存在するのでしょう。

模造人間

2003年5月15日
 僕は普段、夜空を眺めることは余りありません。本物の星空よりも、プラネタリウムに映し出される星空のほうに強く心を惹かれるのです。ダイヤモンドよりも硝子玉、生身の人間よりもロボットが好き。

びいどろ

2003年5月14日
 我は神秘を尊び、夢幻を歓び、そが腐乱したる頽唐の紅を慕ふ。我は、月光のもとにすすり泣く大理石の歎き也。人間の脳髄の色したる毒草の匂ひ深きためいきと、官能の魔睡の中に疲れ歌ふ鶯の哀愁もさることながら、仄かなる角笛の音に逃れる緋のびらうどの手触の棄て難さよ。

sukinamono.

2003年5月10日
 好きなことはお能を見ること。和菓子でお抹茶(おうす)を頂くこと。シュークリーム。もちろんアイスクリーム。ヨットも大好きです。     『バウハウスと茶の湯』より

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